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スーパーカー


2nd Album JUMP UP 1999年 ★★★★
3rd Album Futurama 2000年 ★★★★
4th Album HIGHVISION 2002年 ★★★★
5th Album ANSWER 2004年 ★★★★★








JUMP UP 2nd Album

01.Walk Slowly
02.Sunday People
03.Jump
04.My Girl
05.Wonderful World
06.Love Forever
07.Tonight
08.Skyphone Speaker
09.Low-down(Live Scene)
10.Talk Talk
11.Daydreamer


 ナンバーガール、くるりと並ぶ、97年組の一角を担うバンド・スーパーカーのアルバム。
 シューゲイザーみたいな音ですね。時に甘く、時にはノイジーに歪ませたギターに浮遊感のある電子音、柔らかい男女の歌声を乗せた陶酔的なサウンド。
 更にこの作品は、リズムトラックにもこだわったり、アコギを絡めたりして、よりバンドっぽさを打ち出しています。ただ後期の作品に比べるとまだ中途半端というか、過渡期に聴こえてしまうかもしれません。
 歌詞も音楽性にマッチした柔らかい言葉遣いなんですが、視点はけっこう鋭い。ライフハック的。あとラブソングが甘くていい。その辺に溢れてる"甘ったるさ"じゃなくて"甘い"。素敵。
 個人的には、聴いていてくつろげる音楽。人生に疲れたり迷ったりしている人は、聴いてみると救われたり、少し心が軽くなるかも知れません(2012.7.23)







Futurama 3rd Album

01.Changes(Instrumental)
02.PLAYSTAR VISTA
03.Baby Once More
04.White Surf style 5.
05.Star Fall
06.Flava
07.SHIBUYA Morning(Instrumental)
08.Easy Way Out
09.Everybody On News
10.Karma
11.FAIRWAY
12.ReSTARTER
13.A.O.S.A.
14.New Young City
15.Blue Subrhyme
16.I'm Nothing


 バンドサウンドがやや減退し、エレクトロ率が上昇してます。宇宙的な音使いで、そこにブレイクビーツやダンスビートを多用して絡めてくる構成。
 歌詞表現も近未来的なものになっていて、正に21世紀を迎える直前の作品って感じですね。といってもサイバーな感じではなく、あくまで彼ら特有の甘い浮遊感は残したままですが。
 なので、字面上では濃いことやってるように見えますが、キャッチーなままなので安心して聴けますね。意外とメロが立っているヴォーカルも相変わらず。
 16曲で約75分以上あるので、かなりお腹一杯になってしまう作品。トラックは作り込んであるから、飽きるということはあまりないんですけど。#4後半のブレイクビーツだとか、#5の小節頭で鳴るSEが、Windowsの警告音に聴こえてしょうがなかったり、スーパーカー流踊れるロックとも言うべき#8など、ギミックも満載だし。
 サカナクションとかトライセラとか、あと最近ではガリレオガリレイ辺りが好きな人も結構ハマれるかも(2012.7.24)







HIGHVISION 4th Album

01.STARLINE
02.WARNING BELL
03.STORYWRITER
04.AOHARU YOUTH
05.OTOGI NATION
06.STROBOLIGHTS
07.I
08.YUMEGIWA LAST BOY
09.NIJIIRO DARKNESS
10.SILENT YARITORI


 映画『ピンポン』に使われたことで脚光を浴びた#6・8を収録したアルバム。簡単に特徴を挙げると、前者はは愛とサンセットを加減計算するという、インパクトのある歌詞。後者はサカナクションのアルクアラウンドが好きなら絶対お勧めです。結論:是非聴いてください。
 宇宙的だった前作に比べると、地に足のついた幻想性。プロダクションも変わってます。輪郭がはっきりするようになった。確かにハイビジョンではありますね。
 前作に比べてコンパクトになっているので聴きやすいです。前作を肉としたらこっちは魚。この辺りになるとロックというよりエレクトロニカに近くなってますね。もしくはエレクトロックとでも形容すべきか。洗練されてていいと思います。好き。








ANSWER 5th Album

01.FREE HAND
02.JUSTICE BLACK
03.SUNSHINE FAIRYLAND
04.WONDER WORD
05.BGM
06.DISCORD
07.HARMONY
08.RECREATION
09.GOLDEN MASTER KEY
10.THE WORLD IS NAKED
11.SIREN
12.LAST SCENE
13.TIME


 最後のオリジナルアルバムは、クールで無機質な印象を与える作品でした。
 そして、リズムトラックの意識が非常に高いのが特徴。前々からそういう傾向はありましたが、この作品は特に。パーカッションやハイハットの刻みなどを、とても上手く使っている。ミニマルながら飽きさせない工夫が凝らされてます。とりあえず埋めてみました的な、意味のない四つ打ちもないし。
 おまけにベースもかなり強調されてるし、前述したリズムと絡むラインも最高。これは本当素晴らしいですな。
 個人的にはこれが最高傑作だと思いますが、メロディやバンド音重視派のリスナーは、他の作品から入るのがいいかも。リズムトラックの構築美にうっとりしてしまう人にはたまらないかと(2012.7.26)









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