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4th Album 敢えて、理解を望み縺れ尽く音声や文字の枠外での『約束』を。 2010年 ★★★★★









敢えて、理解を望み縺れ尽く音声や文字の枠外での『約束』を。 4th Album

01.決断は無限の扉を開くのでは無く無限の誤謬に『終止符』を打つ。
02.天涯万里、必然を起こすは人に在り、偶然を成すは『天』に在り。
03.秤を伴わない剣は暴走を、剣を伴わない秤は『無力』を意味する。
04.夜光の珠も闇に置けば光彩を放つが白日に曝せば『魅力』を失う。
05.勝望美景を愛し、酒食音律の享楽を添え、画に写し『世』に喩え。
06.性は危険と遊戯を、つまり異性を最も危険な『玩具』として欲す。
07.人々が個を偉人と称する時が来れば彼は既に『傀儡』へと変わる。
08.闇に残る遅咲きは、艶やかな初花より愛らしく『夢』と共になり。
09.逆さまにゆかぬ年月、幸福に最も近い消耗がまた『明日』も来る。
10.自由と孤立と己とに充ちた現代に生きた犠牲として訪れる『未来』
11.瞼の裏に夜明けの眠りが、閉じた瞳と思い出に『目覚め』を求む。
12.『参弐零参壱壱壱弐伍壱九参壱伍九伍弐壱七伍伍伍四壱四壱六四』


 これまでと大差ない、バンドサウンドのみの表現に拘った強靭でストイックな音楽性ですが、若干メロが立つようになって親しみやすく、かつ構成やフレージングが更に洗練されてきた印象。そして一部、同レーベルの9mmっぽくなってる(今回はメジャー流通みたいですが)#2・3のもろ歌謡メロなギターリフなんて、いつ上に菅原卓郎の雑な歌が乗っかってもおかしくない(笑)
 アルバム出す度にクオリティ上げてきているのは認めますが、個人的に次はもっと大胆な方向転換をして欲しい。音色増やしたりとかでなく、バンドサウンドオンリーのままでもいいから、全曲#12みたいなハードコアで押し切るアルバムとか。過去の曲を聴いても、静より動の曲の方に適性があると思うので。
 この手のジャンルのリスナーだけでなく、残響レコード所属のバンドが好きな人などが聴いてみても損はないかと。入門向きの一枚(2010.7.23)







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