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植村花菜


4th Album 手と手 2012年 ★★★








手と手 4th Album

01.世界一ごはん
02.メッセージ
03.My Favorite Songs
04.手と手
05.ひまわり
06.Being In Nashville
07.きみとぼく
08.ごめんね。
09.ちむぐくる
10.タイムマシン
11.O・B・A・C・H・A・N
12.光


 トイレに宿るスタンド(小便器ではないだろうけど)……もとい、神様を見出すことを祖母より伝授されたシンガーソングライターのアルバム。
 このアルバムだけ聴いた感じ、とても優等生な人なんだなと。「自分探して傷ナメっこしてキズナ深めてONEになって空つながりで明日へGO!のキセキに産んでくれてありがとウサギ」という内容を何の捻りもなく、堂々と歌ってのけています。お遊び色の強い#11にしても、言い回しがお上品。マキシマムザホルモンぐらいお下品になってもいいと思うんですけどね。
 #10だけは受け入れられませんでしたが。映画『ALWAYS』が好きじゃない人は無理ですねこれ。Coccoさん言うところの「タイムマシンに乗りゃいいんだろ」状態。
 そんな訳で歌詞にはまるで惹かれなかったんですけど、歌は良いですね。優等生故にクセがなく、幅広く支持を得られそう。英語も良い。ただ感情こもった歌が好きな人には合わないかも。
 詞曲ともにベッタベタですが、歌とサポートメンバーの実力で底上げされている、堅実極まりない王道のJ-POP。深い自己投影をせず、音楽を浅い娯楽と捉えている人向け。お手軽に感謝したい気分に浸りたい時はいいんじゃないでしょうか。と書くと挑発しているように見えるかも知れませんが、そういう意図は誓って一切ありません。自分的には歌を楽しむだけの作品でした(2012.2.19)







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