感想・UNISON SQUARE GARDEN

2nd MiniAlbum

2008年

★★★

流星前夜　2nd MiniAlbum

01.流星前夜
02.フルカラープログラム
03.水と雨について
04.2月、白昼の流れ星と飛行機雲
05.MR.アンディ
06.流星行路

　分かりやすい疾走ギターロックが主体の作品なんですが、少年系のクセのあるヴォーカルなどがどことなくトライセラトップスを彷彿とさせる……と思ってたら#5で本当にそれっぽいのが出てきた。
　こういう曲の方が合ってるし、演奏の適性もそっち向きだと思う。他の曲みたいなギターロックをやっても、有象無象に埋もれて終わりになる可能性の方が高い。メロディーは至って普通で、グッと惹き付けるようなものはないし、演奏は几帳面ではありますが一発で引き込むような特効性や、場面ごとの抑揚に欠けている。
　歌も印象とは裏腹に意外と上手かったりする。演奏同様、音程を取ることに関しては几帳面。しかし少しキーが高くなると、細い声を絞り出す歌い方になるので、嫌いな人は嫌いだと思う。
　歌詞はけっこう独特で好印象。星、光、空、水、街辺りを題材に、切り取ったワンシーンをロキノン風にちょっと回りくどく描写したみたいな感じ。アジカンよりは分かりやすいんじゃないでしょうか。
　スカスカな音像が改善されていれば、もうちょっとプラス評価できたんですが。実際は星2.5個ぐらいの満足度ですね（2010.12.28）