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X (X JAPAN)



1st Album VANISHING VISION 1988年 ★★★★★
2nd Album BLUE BLOOD 1989年 ★★★★★
3rd Album Jelousy 1991年 ★★★★
4th Album ART OF LIFE 1993年 ★★★★★
5th Album DAHLIA 1996年 ★★★









VANISHING VISION 1st Album

01.DEAR LOSER
02.VANISHING LOVE
03.PHANTOM OF GUILT
04.SADISTIC DESIRE
05.GIVE ME THE PLEASURE
06.I'LL KILL YOU
07.ALIVE
08.KURENAI
09.UN-FINISHED...


 スラッシュメタルを基盤としつつ美旋律を盛り込んだサウンドは破壊的かつ耽美。まさにYOSHIKI。YOSHIKIこそXであり、XこそYOSHIKIである。
 それはさておき、勢い任せに突っ走っているように見えて、演奏や曲構成などはかなり計算高い印象が。何というか江頭みたいな"分かってて暴走してる感"が(褒めてます)
 独特のハイトーンを思いっきり掠れさせたTOSHIのヴォーカルだけはメタルというよりパンク的なラフさがあり、いい意味で浮いていて魅力的ではありますが、時々何を歌ってるか分からなくなったりもする(笑)特に英語部分。
 やっぱり特に攻撃的な#2・4・6が良いですね。YOSHIKIバラードの原点みたいな#7、ラフでノリのよいTAIJI曲の#3、和訳すると面白い(爆)ポエトリーディングの入ったインスト#5といった他の曲も完成度高し。
 ジャケ絵で敬遠せず(笑)、V系を嗜む者なら是非一度聴いてみましょう(2010.4.15)







BLUE BLOOD 2nd Album

01.PROLOGUE (〜WORLD ANTHEM)
02.BLUE BLOOD
03.WEEK END
04.EASY FIGHT RAMBLING
05.X
06.ENDLESS RAIN
07.紅
08.XCLAMATION
09.オルガスム
10.CELEBRATION
11.ROSE OF PAIN
12.UNFINISHED


 YOSHIKIとTOSHI以外のメンバーの個性がより色濃く反映されているというか。TAIJIのベースがカッコ良すぎるインスト#8だったり、ポップさを含んだHIDE作のロックンロール#10といい。バラードかスラッシュかに二極化しがちなXサウンドに彩りを添えてくれているのは大きい。
 また所々オーケストラをフィーチャーしていますが、過度の大作志向にはなっておらず丁度いい塩梅。#11は約12分近くと長いですが、YOSHIKIのクラシカルな素養を存分に振るったドラマチックな展開でダレることなく聴ける。#2・5・7・9といったお得意のスラッシュチューンも変わらず殺傷力抜群。
 ジャケ絵で敬遠せ(ry (2010.4.15)







Jelousy 3rd Album

01.Es Durのピアノ線
02.Silent Jealousy
03.Miscast
04.Desperate Angel
05.White Wind From Mr.Martin 〜Pata's Nap〜
06.Voiceless Screaming
07.Stab Me In The Back
08.Love Replica
09.Joker
10.Say Anything


 良くも悪くもまとまりのなさが目立つアルバム。
 自分はそこは気にならなかったんですが、破壊的な凶暴さがこの頃から少しずつ薄れてきていることの方が残念だった。
 もはやYOSHIKIの様式美である#2は素晴らしい名曲。TOSHIの歌を美しく際立たせたアコースティックなバラード#6も泣ける。#10みたいなX王道のバラードより断然こっちを推しますね、個人的には。いわば前フリである#5もいいんだなこれが。
 そしてHIDEの曲が一際輝いている印象。ウィットの利いた言葉で栄枯盛衰をテーマにした#3・10しかり、ごった混ぜインスト#8しかり。
 つまり激しさは薄れつつあるけどこれも紛れなき良作だってことです(2010.4.15)







ART OF LIFE 4th Album

01.ART OF LIFE


 YOSHIKIが自身の半生をモチーフに書き上げた29分・大まかに分けて3部構成の超大作で、言ってしまえばYOSHIKIのオナニーそのもの。
 ですが美女のオナニーがAVとして成立するように、そこに魅力が存在すればオナニーも至高の芸術と化すのである(爆)ゆえにART OF LIFEは芸術である。
 第二楽章の狂気の即興ピアノソロを除けば、比較的ストレートで分かりやすいフレーズと曲構成。しかし29分間途切れることなく漲る緊張感と勢いで、全くダレません。
 それでも普段、短めの曲しか聴かないようなリスナーにはキツいかも知れないけど、一度は聴いておいてもらいたい名作(2010.4.15)







DAHLIA 5th Album

01.DAHLIA
02.SCARS
03.Longing 〜跡切れたmelody〜
04.Rusty Nail
05.White Poem T
06.CRUCIFY MY LOVE
07.Tears
08.WRIGGLE
09.DRAIN
10.Forever Love (Acoustic Version)


『ART OF LIFE』がYOSHIKIのオナニーなら、これは彼のナルシシズムを押し出したアルバム。イコール一般層のパブリックイメージであろう長尺バラードがてんこ盛りってことです。自分には金太郎飴すぎてカロリーオーバー状態。でも#6はヘルシーで美味。
 また本格的なアメリカ進出を狙った初のアルバムなためか、インダストリアルな装飾が目立つ曲もちらほら。カッコいいんだけど、TOSHIの声にはあまり合ってないと思う。スラッシュというよりメロスピに近接した彼らの疾走系王道#1・4は中々。
 YOSHIKIのバラードかHIDEのソロ曲、いずれかが好きな人向け(2010.4.15)







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