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ZAZEN BOYS



1st Album ZAZEN BOYS 2004年 ★★★★★
2nd Album ZAZEN BOYSU 2004年 ★★★★★
3rd Album ZAZEN BOYSV 2006年 ★★★★








ZAZEN BOYS 1st Album

01.Fender Telecaster
02.USODARAKE
03.The Days Of NEKOMACHI
04.YURETA YURETA YURETA
05.COLD SUMMER
06.開戦前夜
07.INSTANT RADICAL
08.MABOROSHI IN MY BLOOD
09.IKASAMA LOVE
10.SI・GE・KI
11.KIMOCHI
12.WHISKY & UNUBORE
13.自問自答


 ナンバーガールのVo.向井秀徳とDr.アヒト・イナザワが解散後に結成したバンド・ZAZEN BOYSの1stアルバム。
 ナンバガの延長線上と言っていいと思います。仮に解散しなくてもこんな感じになってたと思うし、歌詞もお馴染みのフレーズを相変わらず使い回しレベルで使ってるし。
 ギター音が丸まってる所が一番の違いであり、そこが個人的には物足りなかったポイント。逆にヴォーカルはクリアになって、凄く聴き取りやすくなっているので、一概にプロダクションが悪くなったとは言えません。
 プレイですが、『日本っぽくする』という大雑把な約束事の下、どのパートも勝手気ままに動き回っている印象。それでもちゃんとグルーヴを出しているんだから凄い。何だろう、和風スタイルなのに、ブラックミュージック系も取り入れているからヘンテコに聴こえるんでしょうか。自分は面白い音出してるなーと思いながら聴いてましたが。ヴォーカルは後期ナンバーガールで使っていた読経ラップに加え、半端にソウルなファルセットも用いています。
 カッチリしたアンサンブルや、はっきりした美メロが好みな人には不向き。また、歌詞の頻繁な使い回しにイラっと来る人もダメでしょう。
 こんな感じで大分間口の狭い変態狂いなサウンドではありますが、やってることのレベルは高いかと。カオティックコア辺りのジャンルが好きな人はイケると思います(2012.7.20)







ZAZEN BOYSU 2nd Album

01.ZAZEN BO
02.CRAZY DAYS CRAZY FEELING
03.NO TIME
04.安眠棒
05.COLD BEAT
06.You make me feel so bad
07.黒い下着
08.HARAHETTA
09.ZAZEN BO U
10.最前線
11.SEKARASIKA
12.DAIGAKUSEI
13.CHIE chan's Landscape
14.6本の狂ったハガネの振動
15.MY CRAZY FEELING


 1曲目からクラブ系の音を取り入れた意欲作。いや変態作。今までの流れを受け継ぎつつ、よりそういうノリに近付いているというか。ミニマルともちょっと違う、一つのコードを延々と引っ張るような展開が多く、ヴォーカルも人力スクラッチみたいな歌い方をしたり。
 ギターとベースに遠慮がなくなったのか、それとも完全にバンドに馴染んだのか、演奏が前作より派手になった印象。向井秀徳とアヒト・イナザワもそれに負けじと、凄まじい勢いでプレイしてます。
 ちなみに椎名林檎がゲストヴォーカルで数曲参加しています。その影響かどうかは分かりませんが、#5では彼女の楽曲をカバーしたような曲調を聴かせてくれる。また#7では、ナンバーガールを彷彿とさせる懐かしさがあったり。
 向井流ミクスチャーロックみたいな捉え方でいいんじゃないでしょうか。これならマキシマムザホルモンのメンバーもかすりゲンコツしようとは思わないでしょう。
 前作より聴きやすくはなってますが、元々好みが凄く分かれそうなバンドだからあまり関係ないか(2012.7.21)







ZAZEN BOYSV 3rd Album

01.SUGAR MAN
02.Take Off
03.Friday Night
04.Tombo Game
05.Pink Heart
06.RIFF MAN
07.This is NORANEKO
08.METAL FICTION
09.Don't Beat
10.Lemon Heart
11.Water Front
12.Good Taste


 アヒト・イナザワ脱退後のアルバム。
 まず言っておくと、ドラムが物足りなくなったということは一切ありません。代わりに加入した松下敦が、負けず劣らずの凄まじいドラミングを披露してくれています。
 問題はそこじゃありません。問題なのは、気をてらいすぎているようにも聴こえる所。パブリックイメージリミテッドに強く影響受けてるとの意見が散見されるんですが、自分はちゃんと聴いたことがないのでそこはコメントできません。
 単なるセッションを通り越して、内輪盛り上がりにすらなっている印象を受けるんですね。グッチャグチャでベロンベロン。和風でもブラックを取り入れた訳でもなく、面白いっちゃ面白いんですけど……
 だったら歌詞もいい加減、まんま同じな使い回しをやめりゃいいのにと思うし。元々こういう音楽性だとか、デビュー作がこれとかなら理解はできたんですが。何とも評価に困る一枚。
 重ねて言いますが、やってること自体は面白いです(2012.7.22)







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