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女王蜂


1st Album 魔女狩り 2011年 ★★★





魔女狩り 1st Album

01.90年代
02.バブル
03.待つ女
04.火の鳥
05.フランス人形の呪い
06.80年代
07.コスモ
08.棘の海


 異能のアート・プロデュース力を有するバンド・女王蜂の1stアルバム。
 魅力としては、ソプラノもどきから猫撫で声までをカバーする女声と、V系みたいに絞り出す男声の二刀流を巧みに使い分けるヴォーカルでしょうね。
 自分には女声の方を無理して出しているように聴こえました。メンバーは性別・国籍・本名などの個人情報不明で売っているようですが、まさかニューハーフ? 別に自分は音楽が面白ければ何でもいいんですけど。
 で、その音楽ですが。演奏も音質もラフで、音楽的な部分では見た目ほど奇抜だとか、斬新な印象は受けませんでした。鳴らしている音も、歌謡ディスコパンクだとかGSっぽい感じだし。ヴォーカルの使い分け以外は、思いのほか普通の音楽。
 最初はけたたましくケバケバしい曲で、アルバムの再生が後半に進むにつれて大人しくなっていく傾向がありますが、正に聴いている自分のテンションもそんな感じに。個人的に気に入ったのは、バブル期の狂騒を見事に表現した#1・2ぐらいでした。他の曲がつまらなかった、ということはなかったんですけども。
 音楽だけ楽しむんじゃなくて、外見やパフォーマンスなどを含めた総合的なパッケージで楽しむべきタイプのバンドなのかもしれません。聞いた話だと、ライヴパフォーマンスが物凄いらしいですし。そういう意味ではレディー・ガガに近いかも。目指せ『徹子の部屋』出演。
 しかしやはり、色気や狂騒的なオーラが音楽だけでも伝わってくるようにもっとブッ飛んでて欲しかったです。最初の作品にそんな何でもかんでも求めるのは酷かもしれませんが、そこは期待値が高かったからということでご容赦下さい。
 中性的じゃなくて、どっち付かずのいかがわしさや胡散臭さ、といった言葉が良く似合うバンド。V系の中でも、cali≠gari辺りの密室系・地下室系との相性が良さそうで、その辺りが好きな人は気に入ると思います(2012.10.24)


サバイビー
あります?読んだこと。ハードで面白いんでよ。






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