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ヘルタースケルター　★★

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　岡崎京子のコミックを、沢尻エリカ主演で実写化したもの。原作は未読です。
　わざと『表面的な華やかさを強調した薄っぺらさ』を押し出したであろう内容なのは承知しました。が、それでなくとも何てこたぁーない作品でした。「別に……」で終わらせたくなるくらい内容がないよう（←このダジャレくらいの薄っぺらさってことです）でもそうしたら感想にならないので、終わらせません。
　沢尻エリカにどこまで欲情できるかが、評価の分かれ目かと。個人的な好みを言わせてもらうと、ウシジマくんみたいに「あっそ」で済ませたくなるくらいでした。乳首だの尻だの濡れ場だのを観た上でです。そんな希少性を感じない。そもそもそういったシーンはせいぜい中盤までで、段々幻覚中心でかったるくなってくるし。
　演技自体は学芸会レベル……と酷評するほどではなかったです。まあ、泣く演技や、幻覚の蝶を振り払う演技などは(ヾﾉ・∀・`)ﾅｲﾅｲと思いましたが。AV女優レベルかな？
　蜷川実花が作る画は、いい意味で安っぽいケバケバしさがハマってたと思います。ダメなAVみたいなアングルとかも含めて。変にデカダンス気取ってたら、それこそ駄作に成り下がってたかと。個人的にはもっと彩度上げてケバケバしくしていいと思ったんですけど。
　はっきり「良かった」と言えるのは、THE MAD CAPSULE MARKETSの上田剛士が手がけたEDぐらいでしょうか。これ観るんだったら、DMM.comで適当に何か借りた方がいいと思います。今日びAV女優のレベルだって上がってるというのに。『世間を騒がせてる女』みたいなステータスに興奮する人向け。
　それか『ブラック・スワン』ですかね。ナタリー・ポートマンとは演技力が比べるべくもないレベルですが（2013.3.5）